迎えた後半は日章学園が巻き返す。昨年度からレギュラーを務める10番の木脇蓮苑(1年)が1.5列目の位置でかき回し、最前線の小野大斗(2年)や両翼の藤本優希(1年)や日吉悠真(2年)もコンビネーションプレーからチャンスに絡んだ。ただ、初戦の大分西戦で見せた決定力は鳴りを潜め、ネットを揺らせない。“崩し”について一定の評価を与えた早稲田一男監督も、その出来に「(大分西に3−0で勝利した初戦を比べ)2試合目は決め切れなかった」と嘆いたほど。35分に177㎝の栃原大輝(2年)を最前線に入れたが、効果を限定的で時間だけが経過した。

 互いに最後までゴールを奪えず、スコアレスドローで決着。両者ともに勝点4とし、2位以上に与えられるグループリーグ突破は最終戦に持ち越しとなった。日章学園は勝点3の那覇と、九国大付は2連敗となった大分西と対戦。その結果次第で決勝トーナメント進出が決まる。

(文・写真=松尾祐希)

▽令和元年度第41回九州高校U-17サッカー大会
令和元年度第41回九州高校U-17サッカー大会