カマタマーレ讃岐U‐18MF浅田慧潤のシュートは惜しくもバー

 後半、カマタマーレ讃岐U‐18も56分にMF浅田慧潤(2年)のミドルシュートがバーを叩くなど反撃の態勢を整えようとしたが、56分に再び徳島ヴォルティスユースは中盤でボールを奪うとすぐに左サイドへと展開。最後はオーバーラップしてきた左SB藤田樹(3年)のクロスを「いいボールだったので合わせるだけだった」FW鶴田が頭で決め2対0。残りの時間を選手交代と5-4-1気味にするシステム変更策で乗り切った徳島ヴォルティスユースは2対0のまま、前節までの首位を守る8勝目(1敗・勝ち点24)をゲット。前節まで6勝2分0敗・勝ち点20で2位、勝てば初優勝だったカマタマーレ讃岐U‐18の挑戦を退け、2年連続4度目となる「高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ四国」優勝を達成した。

 こうして今季ラストゲームを終えた徳島ヴォルティスユース。「通常なら1年でやるべきことを半年でやらなければならないなど厳しいシーズンだったが、苦しいことに立ち向かっていくことはサッカーでもサッカー以外でもはあること。この経験を糧にしてこれからも立ち向かってほしい」倉貫監督の願いは「(J2優勝・J1昇格を目前している)トップチームに続いてユースも優勝することを意識してこの一週間取り組んでいた」(森田)選手たちが成し遂げた最高のフィナーレにつながった。

 一方「こんな悪い試合は今季なかった」と指揮官も渋い表情を浮かべたカマタマーレ讃岐U‐18は「日本クラブユース選手権」初戦・アスルクラロ沼津U-18戦を前に明確な課題を突き付けられた形に。「四国代表としての責任を持って闘いたい」(ゲームキャプテンのボランチ田中優祐(3年))気持ちと、質の向上に努め、12月25日をベストの形で迎えるための準備に入っていく。

(文・写真=編集部)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ 2020 四国
高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ 2020 四国