主将とエースの二足の草鞋を履くMF長谷川未来や、得点源として期待の長身FW工藤夏仁らがスターティングメンバーに名を連ねた国士舘は6分に最初のチャンス到来。CKを長谷川が頭で落としたところ、DF尾田航士が狙うも枠を捕えきれず。さらに17分には尾田のサイドチェンジを左サイドで受けたMF熊谷拓海がカットインから右足を振り抜くがゴールならず。
それでも国士舘は序盤からの積極的な仕掛けが功を奏した。
24分に待望の今大会初得点。MF廣瀬寛治のスルーパスに抜け出したMF長谷川が豪快にゴールネットを揺らす。攻撃の狙いとして覗えた複数人の連動を前提とした相手DFラインの背後を突く動きと、パサーのタイミングが合致し、まずは先手を奪うことに成功した。
攻撃陣の運動量が俄然増した国士舘は31分、32分と追加点。
まずは31分、ロングボールに抜け出した長谷川がこの日2点目を叩き込むと、32分には熊谷がゴール。再び絶妙なタイミングでDFラインの背後を突く動きを見せた長谷川が相手GKと絡んだところ、こぼれ球に反応し冷静に沈めた。国士舘は前半のうちに3点のリード、難しい大会初戦の前半戦を理想的な展開で終えた。