第94回全国高校サッカー選手権東京都2次予選Bブロック1回戦、国士舘都立調布南の一戦が東海大高輪台総合グランドにて開催。2回戦進出を賭けた熱き戦いが繰り広げられた。

 昨季は総体4強に選手権16強。目標に掲げる全国出場には手が届かなかったものの、激戦区東京のおいて確かな存在感を放った国士舘。今季はここまで、トーナメントコンペティション、リーグ戦共に決して満足いく結果を残すには至っていないだけに、迎える集大成に強い想いをぶつける。

 主将とエースの二足の草鞋を履くMF長谷川未来や、得点源として期待の長身FW工藤夏仁らがスターティングメンバーに名を連ねた国士舘は6分に最初のチャンス到来。CKを長谷川が頭で落としたところ、DF尾田航士が狙うも枠を捕えきれず。さらに17分には尾田のサイドチェンジを左サイドで受けたMF熊谷拓海がカットインから右足を振り抜くがゴールならず。

 それでも国士舘は序盤からの積極的な仕掛けが功を奏した。
 24分に待望の今大会初得点。MF廣瀬寛治のスルーパスに抜け出したMF長谷川が豪快にゴールネットを揺らす。攻撃の狙いとして覗えた複数人の連動を前提とした相手DFラインの背後を突く動きと、パサーのタイミングが合致し、まずは先手を奪うことに成功した。

 攻撃陣の運動量が俄然増した国士舘は31分、32分と追加点。
 まずは31分、ロングボールに抜け出した長谷川がこの日2点目を叩き込むと、32分には熊谷がゴール。再び絶妙なタイミングでDFラインの背後を突く動きを見せた長谷川が相手GKと絡んだところ、こぼれ球に反応し冷静に沈めた。国士舘は前半のうちに3点のリード、難しい大会初戦の前半戦を理想的な展開で終えた。

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