第94回全国高校サッカー選手権東京2次予選Bブロック2回戦、「帝京vs東海大菅生」の一戦が駒沢補助競技場にて行われた。シードで上がってきた帝京は初戦となる今試合。ベスト8への切符を掴む戦いが始まった。

 東海大菅生は全員で前線へ上がり、DFラインを下げさせ、ゴールへの距離をどんどん縮め、DFの裏を付きボールを通してゴールへ攻め込んでいく。

 対する帝京はボールを取ると左サイドから攻撃の展開をみせる。中瀬大夢がボールを持つと速いドリブルで左サイドの突破を試み、右サイドの連携したパス回しはディフェンスを脅かす。24分には帝京がその右サイドでFKを獲得し、平井貫大がふわりと蹴り上げると長倉昂哉が頭で合わせゴールを決める。

 対する東海大菅生は32分。中央で獲得したFKは11番が直接狙うもGKがファインセーブ。1点ビハインドの東海大菅生はパスを繋ぎ、ボランチの氏家健太が動きを作り流れを作る。

 前半は帝京が1-0でリードし終了。

 後半に入り、東海大菅生はFWを交代。点を取りに行く姿勢を見せたが、開始2分。球際の強さを見せる帝京がボールを奪って前線の桑島健太へ。そのままGKと接触しながらもゴールを決め、点差を広げる。

 反撃に出る東海大菅生は左サイドのDF阿部佑都、小山歩夢、大関倖弥とパスを繫いで中に切り込みシュートを放つがゴールならず。

 その後、ボールを奪う形で攻防戦が続くが、だんだんと試合のペースが速くなり、東海大菅生が流れを掴んでくる。徐々に帝京のプレッシャーが遅れてきた後半32分。左サイドからの折り返してきたボール受けた小岩井亮が、帝京の隙をついた強烈なミドルを決める。急ぐ東海大菅生に対して耐える帝京はワンタッチで速いパスを繋いでいく中、長いホイッスル。

 最後まで耐え切った帝京にベスト8への道を開いた。

(文 新井恵)

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