Aブロック2回戦 関東一 vs 創価

　開始3分余りで3本のCKを獲得した関東一が、相変わらずのポゼッションを継続した後半、46分には左サイドのクラスからFW鈴木隼平が狙うも、創価DF川島大樹が身体を投げ出してブロック。50分、MF野村司のミドルシュートはバーの上を越えた。

　後半も序盤戦を経て、前半同様の様相を呈し始めた56分、ようやく均衡打破。
　関東一が度重なるセットプレーをついに活かす。MF道願翼のCKにFW高橋快斗がヘディングシュート。重苦しい雰囲気を背番号7が打ち破って見せた。

　FW高橋快斗は続く61分にもゴール。
　DF二瓶亮からボールを受けたFW鈴木隼平の右クロスに対して相手DFが処理をもたつくと、これを見逃さない。こぼれ球を冷静に蹴り込んでリードを広げた。

　2点のビハインドを背負い攻撃に転じる創価を尻目に関東一は67分、ダメ押しの3点目。
　FW高橋快斗からのボールを受けたFW岡崎仁太朗が自らPA内へ持ち込むと最後は左足で流し込む。全国総体得点王、そして優秀選手にも輝いた東京屈指の点取り屋が今大会初ゴールをマークし、関東一が勝利を手中に収めた。

　DF土谷竜也らを前線へと上げ反撃を目指した創価は惜しくも及ばず。それでも王者を苦しめた粘り強い守備は素晴らしいの一言に尽きるだろう。　初戦を3対0で飾った関東一は8強進出。続く準々決勝では前回準優勝校堀越との対戦が決まっている。

（文　金子侑史）