鵬学園vs日本航空石川(写真=森田将義)
鵬学園が1点リードで迎えた後半は、逆転を狙った日本航空石川が盛り返す。8番中村駿太と14番福岡天馬のダブルボランチを中心に大きな展開を繰り返し、9番笹木隼輔らが果敢にゴールを迫った。「相手の雰囲気に飲まれて、ボールウォッチャーになり過ぎた。凄く食いつく相手に合わせて、逆サイドが空き過ぎた」(4番内山仁)鵬学園の守備を突くと、後半10分にはFKのこぼれ球を13番高橋海侑斗がプッシュ。再度、ゴール前にこぼれたボールを小森楓が押し込み、同点に追いついた。
15分には鵬学園の佐藤が、25分には日本航空石川がオウンゴールで加点し、同点で試合終盤を迎えたが、終了間際の途中出場のルーキー14番坂本陽斗が勝ち越し点をマーク。そのまま逃げ切った鵬学園が3-2で勝利した。
今大会の成績は、プリンスリーグ北信越の昇格に繋がらないが、鵬学園の選手に気の緩みは見られない。試合後は反省を口にする選手が多く、大会で経験する3試合を成長に繋げ、連続での選手権出場に繋げるつもりだ。「やっとチームとしてのベースができてきた。鵬らしさが何なのかを選手が共有できるようになってきた。ただ、結果を残したり、連覇をしないと歴史や伝統はできない。自信をつけるために結果は大事」。赤地監督の言葉通り、貪欲に頂点を狙いに行く。
(文・写真=森田将義)
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