U-18日本代表候補に3-1で勝利!日本高校選抜がラストマッチを最高の形で締める

各選手が躍動(写真=松尾祐希)

 3月27日、福島県のJヴィレッジスタジアムでU-18日本代表候補と日本高校選抜が45分×3本のトレーニングマッチを行った。

 U-18日本代表は再来年のU-20ワールドカップを目指すチームの立ち上げ合宿、高校選抜は今年度のチームとしては最後の活動としてJヴィレッジで強化を図るなか、高校選抜が3-1で勝利を挙げた。

 試合は序盤から高校選抜はU-18日本代表の個人技に苦戦を強いられる。高い位置から積極的にプレスをかけられると、ボールをロスト。連動した守備に手を焼くと、縦に速い仕掛けから決定機を作られた。12分には自陣でパスミスし、FW坂本一彩(G大阪ユース/2年)に強烈なシュートを見舞われる。これは枠から外れてことなきを得たが、以降も主導権を握れない。15分にはFW木原励(京都橘/2年)に決定的なシュートを打たれるなど、高校選抜は我慢の時間が続いた。しかし、押し込まれる状況を耐えると、34分に決定機が訪れる。FW安斎颯馬(青森山田/3年)が相手の左サイドを突破すると、ゴール前にクロスを供給。相手のクリアミスを拾った右SB長田京兵(市立船橋/3年)が押し込んだ。これで勢いに乗った高校選抜は相手のプレッシャーをうまく外しながら、縦に速い攻撃で応戦。メンバーを9人入れ替えた後半も右サイドハーフの荒井悠汰(昌平高/1年)、FW福田師王(神村学園高/1年)を軸にスピーディーな仕掛けを見せていく。53分には川上航立(帝京長岡高/3年)がミドルシュートを放つと、60分には左サイドハーフの青木俊輔(東福岡/3年)が左足でフィニッシュに持ち込む。いずれも得点には結び付かなかったが、決定機を作る回数も増えていった。

 一方のU-18日本代表は69分に後半頭から出場していたGK永田健人(創成館/2年)CB田中隼人(柏U-18/2年)以外を総入れ替え。フレッシュなメンバーで反撃を試みる。思うようにパスが繋がらなかったが、90分に流動的なボール回しからMF藤井海和(流通経済大柏/3年)がシュートを放つ。しかし、これはミートできず、チャンスを生かせなかった。

 3本目に入っても高校選抜がアグレッシブなプレーで主導権を握る。1本目のメンバーなどを投入して攻勢を仕掛けると、93分に福田がGK緒方要(国見/2年)のミスを突いて追加点を奪った。以降も高校選抜は攻め立て、102分には福田、112分にはFW廣井蘭人(帝京長岡/1年)がゴールを脅かす。117分にMF根本鼓太郎(東京Vユース/2年)の個人技からシュートを放たれてこぼれ球をMF松木玖生(青森山田/2年)に押し込まれたが、終了間際にMF永吉飛翔(神村学園/3年)が試合を決定付ける3点目を決めて勝負あり。終わってみれば3-1の快勝で、高校選抜がラストマッチを最高の形で締め括った。

(文・写真=松尾祐希)