山辺イレブン(写真提供=オフィシャルサポート)

山辺はカウンターからゴールを狙うも個人の力を見せつける関東一

 早い時間帯で先制したい両チーム。後半開始早々に関東一がチャンスをつかむ。MF類家のコーナーキックを起点に再三ゴールに迫るが山辺はGK志賀隼太やDF森純太を中心にゴールを割らせない。
 試合が動いたのは後半4分だった。5番DF菅原からの裏を通したパスに後半から投入された18番のFW平田晟也が反応し、自ら切り込んでシュート。山辺GKの志賀が弾いたこぼれ球に反応したエース笠井が豪快に右足を振り込み、関東一がついにゴールをこじあける。

 すると続く6分。またも5番菅原からのパスに反応した平田が巧みにボールを右足でトラップし、GKをかわしそのままシュート。ボールは無人のゴールに吸い込まれ、瞬く間に2点のリードと変わる。

 なかなか好機を作れない山辺はGK志賀をはじめ3人の選手交代で流れを呼び込もうとするも、関東一は流れを離さない。後半14分過ぎにもセットプレーからのセンタリングから5番の菅原が飛び込む。ゴールはならなかったものの、バリエーションの豊富さを見せつける関東一は後半24分にも追加点をあげる。MF肥田野からの絶妙なパスを受けた笠井がボールを軽く浮かせたシュートを放ち、自身2点目ゴールを決め3点差とする。
 さらに後半36分過ぎには、DFからのバックパスをカットしようと笠井が足を伸ばすと、足に当たったボールはそのままゴールへ吸い込まれ、笠井はハットトリックを達成。初出場の山辺は試合終了まで必死にゴールを狙うが、得点を奪うことはできず、試合は圧倒的な攻撃力と高い個人技を見せつけた関東一が4-0で勝利した。

 エースFW笠井佳祐を筆頭にFW平田晟也、MF類家暁らの圧倒的な“個の力”を見せつけた関東一。次戦の相手は遠野(岩手)を5-0と圧倒するなど、高い攻撃力を誇る神戸弘陵学園(兵庫)に決定。ハイレベルの好ゲームが期待される。


▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権