桐蔭学園 vs 東福岡(写真=矢島公彦)
後半も中盤で激しい潰し合いを展開する中、2点をリードする東福岡は守備のアプローチを徹底。キャプテン中島駿乃介の鋭い攻撃参加を軸に、サイドからチャンスを作っていく桐蔭に対して、粘り強い守備と衰えないボールの寄せで決定的なチャンスを作らせない。立石と長澤を前目に張らせて本田が攻撃を作っていく桐蔭の攻撃に対しても、野口明と左座佑眞の両センターバックが落ち着いた対応を披露。
高さで劣る桐蔭は67分から、池田龍将、大石翔希、中本竣介などを相次いで投入し、東福岡のDFラインの裏を徹底して狙っていくが、東福岡の細かいラインコントールを前に背後を突ききれず、シュートシーンまで持っていくことができない。試合はそのまま守備の集中を切らさなかった東福岡が、桐蔭に得点を与えることなく試合を終了。安定感のある戦いぶりで、難しい初戦を手堅く勝利した。
(文=藤原裕久 写真=矢島公彦)
▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権