学法石川イレブン(写真提供=オフィシャルサポート)
ここから試合は、手堅い守備が目立った前半の攻防と対照的に、長いボールを効果的に使って、相手の背後を狙っていく攻め合いが試合の中心へ。その中で岩永と新川のホットラインが機能し始めた創成館がチャンスを作るシーンが増えていく。このまま次の1点を取って試合を決めたい創成館は市瀬凜、田中翔太らを相次いで投入していくが、学法石川の大津平嗣を中心とした粘り強い守備の前に、ゴールを奪いきるまでにはいたらず、試合は1-1のまま前後半を終了。PK戦へと突入する。PK戦では後半アディショナルタイムにPK戦を想定して投入された学法石川のゴールキーパー池田翔が1本を止めたものの、創成館の永田が2本のPKをストップ。「PKの練習で永田がシュートを止めているのをいつも見ていたので、自信を持ってやれた(創成館 岩﨑雄永)」というPK戦を制した創成館が勝利をおさめた。
(文=藤原裕久)
▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権