仙台育英 vs 宮崎日大
昨年11月、U-16日本代表候補のトレーニングキャンプに参加し、大いに刺激を受けた。184センチの大型ボランチは鹿島ジュニアユース出身だが、「ユースに昇格できなかった。その悔しさが今に生きている」と、新たな環境のなかで切磋琢磨する。
4年連続35回目となる常連の仙台育英に対峙したのは初陣の宮崎日大(宮崎)だ。日章学園や鵬翔といった県内の強豪校を次々に破っての代表権獲得だった。ハーフタイムにロッカールームに戻らず、ベンチ前でミーティングを行う姿が見られたが、その理由を就任11年目の南光太監督は次のように語っている。
「“日常”を変えたくなかった。選手たちはスタジアムでの試合に慣れていないので、いつもどおりにベンチ前で話をするという選択をした」
前回以上の成績を目指す仙台育英の次なる相手は市立船橋(千葉)だ。「小手先のやり方が通用するような相手ではない。ここまで自分たちが積み上げてきたものを全部出しきる。胸を借りるつもりでぶつかりたい」と、城福敬監督は淡々とした口調のなかに闘志をみなぎらせた。
(文・写真=小室功)
▽第99回全国高校サッカー選手権
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