関東一 vs 神戸弘陵

 後半開始から再び神戸弘陵がギアを上げると41分、左サイドで華麗なパスワークを展開し、最後は9番FW田中祉同が右足で強烈なミドルシュートを放つも、シュートは右ポストに弾かれゴールならず。ここから一進一退の攻防が繰り広げられるが、両チームのDF陣が踏ん張り、スコアレスのまま迎えた75分、左CKから14番MF松野隼輝がインスイングで入れたボールに、3番DF橋本翔和が頭で合わせ、神戸弘陵に待望の先制ゴールが生まれる。しかし試合はこれで終わらない。試合終了間際の80分、右CKからFW笠井の渾身のダイビングヘッドがゴールネットを揺らし、関東第一が土壇場で同点に追いつく。このまま試合はPK戦に突入 。PK戦は両チーム共に全員連続成功で迎えた7人目、先行の関東第一が失敗したのに対し、後攻の神戸弘陵はFC今治内定のMF松井治輝が、GKに足で触られながらもど真ん中に決め切り勝負あり。1-1(PK6-7)で神戸弘陵が接戦を制した。

 押し気味に試合を進め、初の3回戦進出まであと一歩と迫った関東第一にとっては悔しい敗戦となってしまったが、後半残り5分で先制されてからの諦めない姿勢は見事の一言。一方2年連続3回戦進出を決めた神戸弘陵だが、奇しくも3回戦の相手は昨年と同じく帝京長岡に決まった。帝京長岡は昨年0-5で大敗した相手。この試合に出場したメンバーが多く残っている神戸弘陵は是が非でもリベンジしたいところだ。

▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権