履正社 vs 帝京長岡
後半開始早々のピンチも凌いだ帝京長岡が徐々にペースを握り始める。すると47分、左サイドを崩し8番MF上野一心が鋭いボールを中に入れると、ファーで9番FW酒匂峻太がダイレクトボレーで合わせてゴール。試合が振出しに戻ると、履正社は飲水タイムのタイミングでジョーカー20番FW廣野大河を投入。しかし流れは変わらず、勝ち越したのは帝京長岡。71分、右サイドからのクロスボールに11番FW葛岡孝大がニアで潰れたところの裏に走り込んだ25番MF廣井蘭人が右足を合わせてゴール。遂に帝京長岡が逆転に成功する。これで後がなくなった履正社は同点に追い付くべく前に急ぐが、これを帝京長岡は受け流され試合終了。強敵相手に見事な逆転劇を見せた帝京長岡が2-1で勝利し2年連続の3回戦に進出した。大阪勢2年連続初戦敗退の流れを断ち切るべく、日本一を目指し6年ぶりの全国大会に挑んだ履正社だったが、主力を怪我で欠く不運もあり、まさかの初戦敗退となってしまった。逆に帝京長岡はこの難敵を倒したことで、昨年のベスト4超えに向けて好発進となった。
▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権