丸岡 vs 大手前高松

 3点をリードされた大手前高松は、後方からのビルドアップやチームの武器でもあるロングスローを生かした攻撃を試みるが、運動量が豊富な丸岡から、ゴール前での決定的なチャンスは作れない展開が続く。そして54分には、大手前高松のペナルティーエリア内に侵入した丸岡のMF柳家亜再飛が倒されて獲得したPKを川中浩夢が右足で落ち着いて決め、その差を4点に広げた。

 その後、大手前高松は65分にオウンゴールで1点を返したものの、反撃はここまで。試合の終盤には、GKでキャプテンの三谷幸記がゴール前に攻め上がるシーンも見られたが、得点には至らなかった。この試合に勝利して2大会ぶりのベスト16へと進出を決めた丸岡は、1月3日に駒沢競技場で行われる3回戦で、東京都代表の堀越と対戦する。

 1回戦で決勝点を生み出した鮮やかなフリーキックに続き、この日も1得点2アシストのMF川中は、試合後にプレースキックについて問われると、「調子が良い」と語った。堅い守備を生かしたサッカーで、旋風を起こすことができるのか、その戦いの行方にも注目したい。

(文・写真=池田鉄平)

▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権