後半開始と同時に成立学園ベンチは動きを見せる。総体予選では10番を背負う攻撃的MF14番を投入しゴールを狙う。運動量豊富で、技術力の高い選手が入ったことで成立学園の攻撃には明らかに連動性とパスワークがもたらされる。サイドからの崩しを中心に度々ゴールに迫るが、FCトリプレッタユースDFも体を張った守りでこれを防ぐと、攻撃に関してはカウンターにはっきりとシフトしたFCトリプレッタユースもチャンスを迎える。56分、カウンターからパスを繋ぎ中央へのスルーパスに反応したピーダーセン世隠がGKとの1対1を落ち着いて制しゴールネットを揺らす。勝ち越しとなる4点目を決め、FCトリプレッタユースはこの日初めてリードを奪った。

 その後は攻める成立学園と守るFCトリプレッタユースという明確な展開になる。追いつきたい成立学園はFW2枚を同時に選手交代。総体予選でも活躍した20番と18番を投入し、攻撃に出るが何度もいい形を作るものの初勝利を目指すFCトリプレッタユースの執念のDFの前にゴールを奪えない。82分にはCKのこぼれ球を競り合いの中から16番がシュートを放ちゴールネットを揺らすも、その前のシーンでファールがあったという判定でゴールは認められず。

 その後もポストに嫌われる不運もあり、波状攻撃も実らなかった成立学園はゴールを奪うことが出来ずそのまま試合終了。最後まで虎の子の一点を守り切ったFCトリプレッタユースが4対3で嬉しい今リーグ初勝利を収める結果となった。

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