この前半、帝京のボールをとった後の走り出し、勢いには凄まじいものがあった。そしてシュートで、しかも枠内に飛ばして攻撃を終えている。しっかり守ってカウンター。シンプルだが、破壊力のある戦い方がハマった帝京は、後半も走り続ける。
70分にはまたも帝京。7番が縦パス1本放り込むと、それに反応した14番・桑島健太が右サイドを鮮やかに駆け上がる。ゴール前へクロスを上げると、中央に走り込んだ16番・磯野拓也が狙いすましたようなスライディング。ゴールへ押し込み3対0とリードを広げる。
ここまで攻撃を繰り出しながらゼロのままでは終われないFCトリプレッタユース。78分、遂に裏に抜け出た7番・廣瀬友紀が帝京DFをよく引きつけてから、あっと言わせる横へパスを繰り出す。これをフリーで待ち構えていた11番・小野澤直樹が待ってましたとシュートを放ち、ゴール。1点を返す。
だがゴールへの意識から前のめりになってきたFCトリプレッタユースに対し、帝京は最後までカウンターを繰り出す。89分、帝京はFCトリプレッタユース陣内でボールを奪われるも、FCトリプレッタユースが出し所を迷った瞬間に取り返し、カウンター。最後は14番・桑島健太が右サイド、角度のない所からニア、GKとポストの隙間を縫って仕上げのゴール。4対1とし、快勝。首位追撃へ弾みのつく勝ち点3を獲得した。
FCトリプレッタユースは様々な攻撃を繰り出し、帝京DF陣を翻弄しようとした。70分過ぎ頃からは18番が帝京陣内深くで駆け回り扇動するような動きを見せもしたが、どっしり構える帝京2番がことごとく顔を出し、ピンチを未然に防いでいった。惑わされず、しっかりと仕事をし続けた帝京。これで、12試合を消化し1位実践学園との勝ち点差は、2。背中に手が届くところまできた。
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