後半に入ると36分、攻め込む都立小山台は喜多が強烈なシュートを放つがこれはクロスバー直撃。追加点とはならなかったものの、前半同様のゴールラッシュが期待できる攻撃を見せつけた。

 しかし、対する広尾学園も最後まで戦い抜く姿勢を貫く。前半に比べ、DFラインを中心にボールを回せるようになる。やや安定感に欠けるものの、パスを繋いで前線に人数を掛けようとする意図、戦術が垣間見える場面もあった。さらにGKを中心に粘り強い守備を見せると、前半は手を焼いていた喜多ら攻撃のキーマンに決定的な仕事をさせず。DF陣の奮闘もあり、試合は6対0のまま進んでいった。

 広尾学園の粘り、前半からの攻め疲れ、さらには6点リードの余裕もあったのか、後半に入り攻撃においてややトーンダウンした都立小山台。チャンスのシーンは迎えるがゴールが奪えない時間が続いた55分、ようやく後半初ゴールが生まれる。中央、柳辺のスルーパスに抜け出した川添がループシュート。華麗なシュートは惜しくもクロスバーに阻まれたがその跳ね返りを奥田が詰めて7点目のゴールをゲット。

 その後は落ち着いたパス回しからポゼッションを高めた都立小山台広尾学園を好守で圧倒する7対0の圧勝で、都立葛飾野が待ち受ける2回戦へと駒を進めた。