2年生キャプテン亀嵜星斗

　後半に入ると両チームの勝利への気持ちが前面に表れ、前半とは打って変わって試合が動き出す。両チームチャンスを作る中むかえた後半15分、39番FW東海里の右CKに中央に走り込んだ45番MF白石海斗がヘディングで押し込み長尾が先制する。同18分、和泉はPKを13番FW東修斗が決めてすぐさま同点に追いつく。更に和泉は同20分、スルーパスに抜け出した亀嵜が中央に落としたところを11番MF東本佳也が合わせて逆転に成功する。逆転された長尾も同25分、PA内に侵入した44番MF原裕樹が左足を振り抜くとシュートはDFの足に当たりそのままゴールに吸い込まれ2-2の同点に追いつく。その後も3点目を狙い両チーム攻め合うもゴールは生まれず勝負はPK戦へ。両チーム6人ずつ成功して迎えた8人目で先攻の長尾が失敗したのに対し後攻の和泉が成功し和泉が熱戦を制した。

　勝利した和泉の2年生キャプテン10番亀嵜星斗は「残ってくれた3年生の3人の引退もかかってたんで死ぬ気で走りました。PK戦はほんまに人生で一番緊張してやばかったです(笑)」と試合を振り返り、次戦に向けては「長尾高校さんも強くてほんまに悔しそうやったんで、あの人たちの気持ちも背負わないといけないと思って次も絶対勝ちたいと思います」と話した。

(文・写真＝会田健司)