金光大阪vsアサンプション

 後半に入りアサンプションが落ち着いてゲームを進め押し返す。しかし逆に金光大阪は55分、中盤の競り合いでセカンドボールを拾い中央をスルーパスで抜け出した9番MF廣瀬大輝がGKと一対一の決定機を迎えるもシュートは枠の外に。ピンチを凌いだアサンプションは2番MF米山朝陽と18番FW布目拓を投入し左サイドから再三チャンスを作るが最後のところで決めきれず。その後もアサンプションが怒涛の攻撃を見せるも一点が遠く、そのまま金光大阪が逃げ切り1-0で勝利した。「一期生だったので勝たせてあげたかった。リフティングもできなかった子たちがここまでよくやってくれました。」(アサンプション神田哲也監督)チャンスを多く作っていたアサンプションにとっては試合序盤の失点が重くのしかかり悔しい敗戦となった。勝利した金光大阪は10月25日ベスト8を賭けて大阪学院大高と対戦する。

 流れが悪い中でも高いボールコントロール技術でチームに落ち着きをもたらした金光大阪のMF沖本海斗は試合後「立ち上がりセットプレーから点が取れて流れがよかったけど、相手にペースを握られてしまった。結果的に勝てたけどもっと点を取って圧倒したかった。」と話し、選手権については「コロナの影響でインターハイがなくなってこの選手権にかける想いはみんな強いと思います。大阪を通過点として、全国で頂点を取りたい」と意気込んだ。

 金光大阪の岩松哲也監督は「初戦を勝ち抜いた事が大事かなと思います。いつも初戦は苦戦するんですが、今日も追加点が取れず苦しい戦いになったが粘り強くできたかなと思います」と試合を振り返った。「去年を経験している選手が数人いるので土台にしている」今年のチーム。「スーパープリンスリーグ関西ではどこも力があるから押され気味のゲームが多かった」その分、自チームが押す試合に不慣れなところは課題となるようだ。ケガ人も出ている中だがあくまで目標は「選手権(全国大会)出場です」と話した。

(文・写真=会田健司)

▽第99回全国高校サッカー選手権大阪予選
第99回全国高校サッカー選手権大阪予選