金光大阪は後半頭に2枚替えで13番FW小田駿希と14番MF亀位慧太を投入し早くも動く。すると試合は動き42分、金光大阪は相手陣内浅いところ中央やや左からのFKが相手DFに跳ね返さところを入ったばかりのMF亀位がヘディングでもう一度ゴール前に送ると、これを相手DFがクリア出来ず流れて来たところを「セットプレーになったら絶対決めてやろうという思いだった」キャプテン3番DF横窪皇太がDFを背負いながら反転してシュート。GKを抜けたボールに5番DF深澤壮太が必死にスライディングで掻き出そうとするもボールはゴールに吸い込まれ金光大阪に貴重な先制点が入る。今大会初失点となった大阪桐蔭もすぐさま動き14番MF室勇志を投入し反撃にでる。直後の49分、相手を押し込みDF深澤が右サイドから強烈なミドルシュートを放つが惜しくも僅かにゴール左に外れてしまう。その後も押し込む大阪桐蔭だが金光大阪DF陣も集中を切らさず決定機を作らせない。結局この1点を最後まで守り切った金光大阪が逃げ切り1-0で勝利した。
決勝点を挙げたキャプテンDF横窪は「前半はいい入りが出来なかったんですけど、後半すぐに点が取れてよかったです」と試合を振り返り、「前の試合でもそうだったんですが、ギリギリのところで勝ち上がってきてるので底力があって勢いがあると思う」と分析。決勝戦に向けては「ここ最近ずっと金光自体が全国から離れているので、一丸となって全員で絶対全国への切符をもぎ取ります」と意気込みを語った。
金光大阪の岩松哲也監督は「我慢強くやった。それだけです。うちはしっかり守って相手陣地でセットプレーがあればチャンスはあると思っていた。今日はレギュラー2人が入試で抜けていたので厳しいところがあったんですが、何とか乗り切れてよかったです」と試合を振り返り、決勝に向けては「決勝ではその2人も戻ってきて怪我人も戻ってくるので、今までで一番ベストな状態で挑めるんで楽しみです」と意気込みを語った。
(文=会田健司 写真=谷口一樹)
▽第99回全国高校サッカー選手権大阪予選
第99回全国高校サッカー選手権大阪予選