両チームとも大きくメンバーを入れ替えた後半はしかし、佐賀東も健闘。GK山口凛(3年)を中心に、平川周汰(2年)ら最終ラインも体を張って大津の攻撃をはね返し、奪ったボールはMF山内創太(2年)が落ち着いて広げながら前に運ぶ形を作ると、前半はほぼ見られなかったフィニッシュまで持ち込む場面も。ただ、大津の最終ラインはやはり固く、得点は与えない。
 しかし大津も、前半に比べてラインを押し上げて守る佐賀東の背後を取る状況までは持ち込むが、そこから先の段階で守備ブロックを崩せず。ペースは握りながらもつなぎのミスが目立ち始め、またアタッキングゾーンに侵入してもフィニッシュ精度を欠くなど、追加点が奪えない。終盤にはFW2枚も入れ替えて得点を奪いにいくが、前半の大量点とは対照的に、無得点に終わった。

 結果としては7点差と大きく開いたが、後半に関しては敗れた佐賀東も流れをつかむ時間もあり、双方に収穫と課題が見えたゲームだったと言える。

(文・写真=井芹 貴志)

▽2020強化交流U-18サッカーフェスティバルin大津
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