佐賀商 vs 龍谷
迎えた後半。龍谷は取り戻した勢いを持続させられず、佐賀商の反撃に遭ってしまう。MF前田竜之介(2年)とMF橋本尚樹(3年)が中盤の底からボールをサイドに散らされ、最前線に構える主将のFW山下健人(3年)に危険な場面を作られてしまう。手数を掛けないシンプルな相手の攻めに苦戦し、再び嫌なムードが流れた。そうした展開で輝きを放ったのが、又吉耕太の兄・GKの又吉春太(3年)。弟の活躍に触発され、的確なコーチングと好セーブで存在感を発揮する。何度もピンチを迎えたが、CB野添永凪(3年)とともに身体を張った守りでチームに貢献。パワープレーを仕掛けられた最終盤にはあわやゴールというクロスに対し、驚異的な反応でボールを外に弾いた。
最後まで虎の子の1点を守り抜いた龍谷は1−0で佐賀商を撃破。7日の決勝では3年連続の選手権出場を懸け、佐賀東と対戦する。
▽第99回全国高校サッカー選手権佐賀予選
第99回全国高校サッカー選手権佐賀予選