後半に入っても主導権はやはり浦和南が掌握する。
両サイドを効果的に使う流動的な攻撃は継続され、次々にチャンスを創出。54分には、右から左へと大きく展開し、最後は途中出場のDF大隈修平がカットインから狙うなど貪欲に追加点を目指しながら時計の針を進めた。
対する松山は最後の力を振り絞る。
63分、FW武井涼のFKからMF大野良騎がシュート。試合終了間際の77分には、途中出場となったMF稲垣達也のスルーパスからDF秋山徹太がゴール前抜け出すもシュートまで持ち込めず。前半苦しんだ浦和南のセットプレー等、守備面での修正は見事に図られた松山であったが、やはり大量失点が重くのしかかる敗戦となった。
前半のリードを最後まで守り切った浦和南が前評判通りの初戦突破。4ゴールを奪った攻撃面、80分間統率された守りを継続した守備面と攻守両面に収穫を得て、12日の2回戦へと駒を進めている。
(文 金子侑史)
▽大会日程・結果
2015年 第94回全国高校サッカー選手権埼玉決勝トーナメント
2015年 第94回全国高校サッカー選手権埼玉一次予選