浜名 vs 静岡学園

    

 試合開始から静岡学園が落ち着いてボールを支配。最初のチャンスは前半4分静岡学園、右からMF6清水和馬のクロスをMF22古川陽介がファーから頭で合わせるもボールはクロスバー、ゴールならず。
 ボールポゼッションで圧倒する静岡学園だが、浜名も堅い守りからのカウンターで応戦。すると同14分、浜名にチャンスが訪れる。静岡学園ディフェンス陣のボール回しにチェイスしたMF6中村颯汰が静岡学園GK1野知滉平のキックをブロック、リフレクションは静岡学園ディフェンスがなんとクリアするもあわやゴールというシーンを作る。同18分には浜名MF10今村桃大が左サイドをドリブルで切り崩しクロスも中には合わず。同30分、浜名は右サイドの崩しから最後はFW13名波斗慈が左足を振り抜くもシュートは枠を捉えられず。
 その後も浜名が静岡学園ゴールに迫る。静岡学園はボールホルダーへのプレスが甘く自陣で自由にボールを持たれてしまうシーンが多く、川口監督からも「ボールに行け!」と檄が飛ぶ。
 前半終盤ビッグチャンスは同38分の浜名。右へ流れ受けたMF10今村桃大がドリブルで仕掛けて1人を交わすと左足一閃、ここは静岡学園GK1野知滉平に阻まれてしまう。
 前半はこのままスコアレスで終了。流れの良かった浜名は最後仕留めきれず1点が欲しかった前半戦。一方ボールは保持しながらも攻め倦んだ静岡学園は後半へ向けて修正出来るか。運命の後半戦に突入する。

 後半立ち上がり、前線からのプレスで畳み掛ける浜名。このまま浜名ペースで進むかと思われたが、ここで静岡学園が仕留める。後半7分、MF6清水和馬の左コーナーキックを中央フリーでDF5田邉秀斗がヘッドで突き刺し、セットプレーから待望の先制ゴールを奪う。
 リードで落ち着きを取り戻した静岡学園は、高い位置でボールを保持しサイドへ人数を掛けて近い距離感で崩しに掛かる。浜名も個人技が光るMF10今村桃大を中心に攻撃を展開、一進一退の攻防が続く。
 同34分、静岡学園にアクシデント。途中出場のFW13木波航太が怪我で続行不可能となり、怪我での再交代を余儀なくされる。しかしここは昨年王者の静岡学園、キープからコーナーキックを獲得するなど上手に時計の針を進めると、このまま1点のリードを守り切り1-0で勝利。

 勝利した静岡学園は準々決勝を突破、藤枝明誠と準決勝で激突する。

(文・写真=編集部)

▽第99回全国高校サッカー選手権静岡予選
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