清水桜が丘 vs 浜松開誠館
前半立ち上がり、攻め込むのは浜松開誠館。この日スターティングメンバーに名を連ねたFW23落合翔真が前線で体を張り、シャドーの位置からFW9藤田愛斗やエースのFW10熊取谷一星が絡み攻撃を牽引。シュートチャンスを何度か作るが決めきれず、清水桜が丘も攻勢を強める。
一進一退の攻防が続くなか清水桜が丘がチャンス。前半26分、清水桜が丘はMF14海野元紀が中央をドリブルで運びスピードを上げるとその勢いのままミドルシュート、枠を捉えたシュートはGK21竹原慧翔がリスティングで何とか弾き出す。
その後もハイプレッシャーな展開が続き、激しく攻守が入れ替わる。
前半終了間際には浜松開誠館もチャンス。同38分、浜松開誠館はFW10熊取谷一星が中央にワンツーで侵入すると自分の間合いに持ち込み右足シュート、これは清水桜が丘GK1岡村伸之佑がコースに入りセーブ。続けて浜松開誠館は39分にもFW10熊取谷一星が中央右からペナルティエリアに侵入しクロスもファーで滑り込んだFW9藤田愛斗には合わずノーゴール。
前半はこのままスコアレスで終了。攻守が目まぐるしく切り替わる激しい展開、20℃を超える高温なピッチ、1発トーナメントの緊張感が選手たちの体力を確実に奪っていく。タフなチームはどちらなのかを証明する後半に突入する。
後半開始早々仕掛けたのは清水桜が丘。後半1分、清水桜が丘はFW25深澤空が左で受けるとGKの位置を見て得意の左足でロングシュート、惜しくもボールはゴール右へ逸れる。
ここから浜松開誠館の猛攻が続く。ディフェンスラインの選手もガンガン攻撃に関わり、チームとして攻撃に厚みを持たせる。すると大きい展開からエースが仕事をする。同14分、浜松開誠館は右DF17山口大翔からのグラウンダーのパスへ中央から右へダイアゴナルに入ったFW10熊取谷一星が受けるとこれを右足で流し込み遂にゴールをこじ開ける。
「MF小林駆辺りが中盤でボールを前に運べるようになりそこからは安心して見れました」と試合後浜松開誠館青嶋文明監督が話すように、その後は浜松開誠館の一方的な展開で試合は進む。
終盤、清水桜が丘に攻め込まれるシーンを作られるが、浜松開誠館センターバックDF4岡部直弥とDF14加藤大晟が最後まで体を張って死守し試合はそのまま1-0で終了。迫力ある攻撃と守備を見せた浜松開誠館がタフさで清水桜が丘に競り勝った。
勝利した浜松開誠館は準々決勝を突破、東海大翔洋と準決勝で激突する。
(文・写真=編集部)
▽第99回全国高校サッカー選手権静岡予選
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