中央学院 vs 敬愛学園
ショートパス主体で攻撃する両者、中盤で激しくぶつかり合う。どちらに転んでもおかしくない状況をモノにしたのは敬愛学園。
前半20分、敬愛学園は左サイドの攻撃から中央で受けたMF14仲野愛斗が仕掛けるも倒されてフリーキックを獲得。ゴール正面やや左、ゴールまで約25mの位置からMF14仲野愛斗自ら右足で左上隅へ決め、芸術的な直接フリーキックで先制する。
その後は中央学院も同34分、MF7鶴内夢士のドリブル突破からミドルシュートがバーを弾くなど敬愛学園ゴールに迫るもゴールは奪えず、1-0敬愛学園リードで前半を終え後半戦へ。
後半、ビハインドの中央学院が主導権を握る。MF6村田一哉・MF7鶴内夢士・MF8笠原彰・FW10村田達哉とテクニックに優れた選手が中盤でボールに関わりリズム良く試合を進める。すると同22分、中央学院は右コーナーキックをDF4山中凜太がヘッド、一度はGKに弾かれるも足で押し込み、1-1と同点に追い付く。
引水タイム後は中央学院が一方的に押し込む。ショートパスとドリブルを駆使し中央からバイタルエリアへ侵入を繰り返すが、敬愛学園も最後の所で良い形でシュートには持ち込ませない。終盤、敬愛学園もフレッシュな選手が加わり中央学院陣内へ攻め込むもゴールは生まれず。試合は1-1の同点のまま80分を終了し延長戦に突入する。
互いに疲労が色濃くオープンな展開に。見せ場は後半ロスタイムの中央学院。ゴール正面やや右からDF5笹山悠斗が直接狙ったボールは左ポストを直撃、こぼれ球を拾ってシュートという所で無情にも延長後半終了の笛が鳴り、1-1でPK戦に突入する。
互いに1本ずつを外して迎えた6人目先攻敬愛学園のシュートをGK1渡邊良和がストップ。6人目が落ち着いて決めた中央学院が100分の熱戦を制し、強豪・流通経済大柏が待つ準決勝に駒を進めた。
(文・写真=編集部)
▽第99回全国高校サッカー選手権千葉予選
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