足立学園が3年ぶりの2次予選行きを決める

PKを決めた足立学園MF辻尚

 9月27日、第99回全国高校サッカー選手権大会の東京都1次予選の代表決定権が行われ、2地区第4ブロックでは足立学園都立荒川商を3ー0で下し、3年ぶりの2次予選行きを決めた。

 ゲームは序盤から足立学園がボールを持って展開する。前半14分、17分にはFW中川勝仁(3年)が連続して決定機を迎えたが、荒川商業はDF尾身秀哉(3年)が身体を張り、キャプテンのMF中野奈陸(3年)も自陣に戻って守備。最後の部分ではGK松下友弥も立ち塞がった。

 それでも足立学園は前半28分、キャプテンのFW長谷川聖(3年)がゴールエリア左で深く切り返してクロスを上げるとこれはキーパーが弾き出したものの、2次攻撃から10番MF辻尚(3年)がエリア内で倒されてPKを獲得。これを辻が自ら落ち着いて蹴り込んで均衡を破った。

 さらに足立学園は後半3分に長谷川のクロスを中川がしっかりとボレーで決めて2-0とした。

 なんとかまずは1点を返したい荒川商業は後半10分にMF蓮沼楓(3年)がシュートを放つと、同12分に10番MF山田一颯(3年)がドリブルで粘り、エリア内にスルーパス。これを受けたFW福島敦史(3年)が決定機を迎えたが、シュートはキーパーに触られてゴールとはならず。

 後半15分には足立学園にチャンス。ゴール前でMF石井寛也(2年)がダブルタッチでディフェンスを外して自らシュートを狙ったが、これは惜しくもゴールの右側に外れてしまう。

 最後まで食い下がる姿勢を見せる荒川商業は引水後の後半23分、福島のパスから山田が切れ味のあるドリブルで切れ込んでいくが、シュートはディフェンスに防がれてゴールには至らない。

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▽第99回全国高校サッカー選手権東京予選
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