都立美原 vs 日大三

 最初のチャンスは都立美原、前半8分に日大三のバックパスをFW9二宮康平がカットしGKと1対1を迎えるも日大三GK17松本司の寄せが早くシュートを撃ちきれず。その後も都立美原は快速FW20岡村武遥やMF10中嶋敦の機動力を武器に攻撃する。日大三はサイドを起点にデザインされたセットプレーなどからゴールを狙う。
 その後は日大三がややボール支配率を上げるもどちらがゴールしてもおかしくない拮抗した状態で試合が進む。すると前半36分、都立美原が試合を動かす。左コーナーキックを中央FW9二宮康平が頭で合わせて先制点を奪う。
 勢いに乗る都立美原は同ロスタイム、日大三ディフェンスラインのボール回しにプレスを掛けるとMF8龍宏希が奪取、そのままドリブルで運び中央やや右から右足を振り抜くと逆サイドネットにボールが突き刺さり、リードを2点に広げる。
 前半は都立美原が2点リードで終え後半戦へ。

 後半も日大三がマイボールの時間を多く作り、都立美原が鋭いカウンターを狙う構図。日大三は前半以上にロングボールを多用し、都立美原を揺さぶると遂にゴールをこじ開ける。
 後半14分、日大三は右クロスは一度跳ね返されるもこぼれ球をMF14柏木大喜が遠目からインサイドでしっかりコースへ決め、1-2と1点差に詰め寄る。
 長いボールで揺さぶられ続けた都立美原は体力的にかなり消耗が激しく、交代カードのほとんどを足がつる選手に当てるなど厳しい展開が続く。日大三もサイドを再三崩しクロスまでいくも、最後の仕上げで決めきれない。試合は最後まで集中を絶やさなかった都立美原に軍配。

 勝利した都立美原はBブロック1回戦を突破し、次戦で全国高校サッカー選手権大会出場経験もある強豪・実践学園と戦う。

(文・写真=編集部)

▽第99回全国高校サッカー選手権東京予選
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