駒澤大学高等学校 vs 日大豊山

    

 立ち上がりから駒澤大高が押し込む展開。日大豊山は慌てることなくしっかりとブロックを固めてカウンターを狙うと、徐々に日大豊山も攻め込むチャンスを作る。
 互いに堅い守備でシュートチャンスが少ないなかファーストシュートは同27分の駒澤大高だった。DF5薄田薫のクロスをニアでFW11神尾大聖が合わせるもゴール左に逸れる。ここで駒澤大高が早々に選手交代、FW11神尾大聖に代えてFW21田口聖也を投入し早めに仕掛けるベンチワーク。
 その後も互いに決定機は訪れず、0-0のスコアレスで前半は終了、後半戦に突入する。

 後半も互いに堅い守備を見せ決定機を作らせない。膠着状態で試合は進むが、ここでセットプレーから試合が動く。同16分、駒澤大高は右コーナーキックに中央で高い跳躍から途中出場のFW21田口聖也が頭で合わせて待望の先制点を奪う。
 あとがなくなった日大豊山はMF10伊藤和輝の遠目からのシュートなどで攻勢に出る。すると同26分、日大豊山は左サイドからドリブルで仕掛けたMF10伊藤和輝がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。これをMF10伊藤和輝がGKの逆を突き自ら右に決めて同点ゴール、1-1と試合を振り出しに戻す。
 終盤も互いに決定機を作らせない集中した展開。1-1のまま前後半を終えると試合は延長戦に突入する。

 延長戦も互いに譲らぬ攻防が続く。ビッグチャンスは延長後半3分、駒澤大高に訪れる。左からDF2沢谷航和のクロスをDF4川野航平が頭ですらすとMF20青木優音が右足でワントラップし左足のシュート、ボールは惜しくも右ポストを直撃し、ゴールを仕留めることが出来ない。
 終盤は駒澤大高が押し込み日大豊山が耐える時間が続くも駒澤大高は決め切ることが出来ず、試合はPK戦に突入。

 先攻の日大豊山が2人決めて迎えた駒澤大高2人目、右に蹴ったボールを日大豊山GK1浦田純矢が見事キャッチ。5人全員が決めた日大豊山が1-1(PK5-3)で駒澤大高を退け初の決勝への切符を手にした。

 勝利した日大豊山は初の全国出場を掛けて関東一と決勝で戦う。

(文=編集部、写真=矢島公彦)

▽第99回全国高校サッカー選手権東京予選
第99回全国高校サッカー選手権東京予選