攻守で存在感を放ったMF倉持廣斗。ゴールに、展開力にチームを牽引する青陵のキーマン。
夏のフェスティバルでは不在だった中で、怪我も癒えたMF倉持廣斗が攻守で存在感を放った。
新人戦では中盤を務めていた中で「彼は器用な選手なのでどこでもできると思うんですけど、やっぱり怖さはゴール前で発揮してもらいたい」(山田監督)とこの日はシャドーでスタート。序盤は固さもあったというが、徐々に本来の動きを取り戻すと19分にその「怖さ」を発揮する。
味方からのクロスはやや後方にずれたが、きっちりとコントロールすると「ディフェンスの位置もしっかりと見てから打ちました」と「焦っていた」という中でも冷静に突き刺しチームの3点目をゲット。また、武器である展開力でも存在感。正確なキックでこの日狙いのひとつであったサイドアタックを引き出し、終盤は4-3-3のアンカーとしてしっかりとゲームを締めた。
「前でやればゴールへの脅威が出ますし、後ろでやれば展開力であったり、跳ね返す力もある。その辺を相手だったり、時間帯、状況によって本人が適切なプレーができるとチームが機能していくというのはある。チームに与える影響は大きい」と山田監督が話す今年の青陵のキーマンだ。
昨年は川口青陵初の選手権1次トーナメント突破を果たした中で2次予選では「パスもそうですし、シュートとドリブルも全然できず、あまり自分のプレーが生かせていなかった。今回2次予選に行けたらしっかりと自分のプレーを生かしてチームを勝たせたいというのはあります」。
昨年超えの県エイトを狙う今年。そのためにはこの10番の活躍が必須だろう。そしてそのポテンシャルはある。まずは次戦しっかりと代表決定戦を勝ち抜き、2次トーナメントでは昨年大会では表現できなかったという「自分のプレーを生かして」、チームをさらに上の景色へと導く。
記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登
▽第99回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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