GK木暮希の活躍で2戦連続のPK勝利。持ち前の明るさで仲間も鼓舞するファインプレーも
序盤は一進一退の攻防という中で深谷第一はしっかりと跳ね返しながら徐々に攻めの時間を作っていく。一方の入間向陽もFW坂村航太の縦突破やFW小宗遼雅の抜けだしなどで中盤以降は前に出る時間帯を増やしていくが、互いに決定機の創出までは至らず、0-0で折り返した。
後半はともに1本ずつの決定機。入間向陽は24分、MF宮澤仁がエリア内でフリーで受けたが、シュートはGK木暮希が弾き出してゴールは許さず。深谷第一はアディショナルタイムに浮き球のパスをFW川田裕翔が落とし、MF武田伊央が抜け出すが、これは好判断を見せたGK平山敦士がストップした。勝負は0-0のまま延長戦でも決着がつかず、ついにPK戦に突入する。
入間向陽は相手の2本目を平山が左に飛んで防ぎ先にリードを奪ったが、深谷第一も木暮が4本目をストップしてタイに戻す。運命の5人目、先行・深谷第一が決めたのに対し、入間向陽のシュートがポストに嫌われ勝負あり。深谷第一が激闘を制し、2次予選への切符を掴んだ。
深谷第一は2回戦の三郷戦に続き、2戦連続の100分を戦ってのPK勝ち。キャプテンのDF川田悠暉は「もう何回するんだというくらいラントレはやってきている。何があっても走り負けない、競り負けない、そこの1対1とチームとしての持久力には自信があります」と胸を張る。
三郷戦では「自分たちはチャレンジャー」という認識を再確認し、それがこの日の勝利に繋がったが、2次予選に向けて弱気になるわけではない。川田悠は「強豪が揃っているのは承知なんですけど、自分たちにも引けを取らない強みがある。自分たちの良いところは生かして、相手のウィークポイントを徹底的について、先輩たちの残した記録を塗り替えたい」と意気込みを語った。
▽第99回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第99回全国高校サッカー選手権埼玉予選