鹿島学園vs水戸啓明(写真=矢島公彦)

 試合は前半序盤から一進一退の攻防となり、お互いにチャンスを作るも最後のフィニッシュが決められない。前半20分過ぎから鹿島学園優勢の展開が続くと前半27分に鹿島学園PA内で水戸啓明DF5加藤拓篤がファールを取られて鹿島学園PK獲得。そのPKを鹿島学園MF8小西慶太郎が決めて鹿島学園が待望の先制ゴールを奪う。その後は鹿島学園の攻撃となり後半38分には鹿島学園のコーナーキックから鹿島学園DF3遠藤聖矢のヘディングシュートが決まり鹿島学園が追加点を奪い2-0で鹿島学園リードで前半終了。

 後半は立ち上がりから前半の勢いのまま鹿島学園の攻撃が続き後半5分にゴール前の混戦から鹿島学園MF9エゼトベチクが押し込み鹿島学園が3-0と得点差を広げる。一方水戸啓明はなかなかチャンスを決めきれなかったが、後半10分に水戸啓明MF10和田恭介がゴール前からのシュートが決まり1点を返す。更に水戸啓明の攻撃が続くもこの水戸啓明の流れを絶ち切ったのが鹿島学園MF8小西慶太郎だった。後半17分に鹿島学園のコーキックチャンスに鹿島学園MF8小西慶太郎がコーナーキックから直接ゴールを奪い再び水戸啓明を突き放す。試合はこのまま鹿島学園が水戸啓明に流れを作らせず4-1で勝利し準決勝に進出を決めた。

 前半両校先制点が決まるまでは互角の戦いであったが、鹿島学園が先制点を奪ってからは鹿島学園が試合のペースを握り、水戸啓明の攻撃を抑え込み着実に得点を重ねる試合運びで今季新人戦優勝した貫禄で快勝した。勝利した鹿島学園は準々決勝を突破し、水戸商と準決勝で戦う。

(文・写真=矢島公彦)

▽第99回全国高校サッカー選手権茨城予選
第99回全国高校サッカー選手権茨城予選