ハーフタイムに両チームが動く。セレッソは19番MF大渕来珠を、履正社は20番MF廣野大河をそれぞれ投入する。すると交代選手が早速仕事をし試合が動く。52分、セレッソは自陣でGKからパスを繋ぎ素早い展開で左サイドを崩すと交代出場の大渕が裏にラストパスを送る。これに中央を抜け出した20番FW小河詩朋が右足で合わせて先制ゴール。対する履正社も59分、井谷が左サイドからドリブルでPA内に切り込みDFを引き付けフリーになっていた交代出場の廣野にラストパス。廣野が右足を振りぬくとボールはブロックに入ったDFに当たって軌道が変わりクロスバーを直撃し枠の外へ。決定機を逃した履正社だったが67分、右サイドから廣野がボールを浮かせてDFの上を通しPA内に侵入したところを倒されてPKを獲得。これを井谷が決めて履正社が同点に追いつく。ここから両チームお互いに勝ち越し点を狙いにいくが、後半入ってから相手の強度に慣れたセレッソが持ち前の正確な技術で試合を支配していく。そして71分、セレッソは小河がドリブルで左サイドから中央にドリブルで切り込みスルーパスをゴール前に送ると走り込んだ37番FW北野颯太が左足でシュート。これがゴールに決まりセレッソが勝ち越す。そのままセレッソが逃げ切り2-1で勝利した。
押し気味に進めた試合を落とした履正社の平野直樹監督は「こういうレベルのチームとの試合はセカンドチャンスがあると思ったらダメ。(点を)取れる時に取らないと。前を向かせてはいけないところで前を向かせてしまう。横パスにさせないといけないところで縦パスを入れさせてしまうというような小さなミスが多く、そういうところで差が出てしまう。ボールを支配して主導権を握っていても90分通してハイレベルな仕事をやり切るってところを言っていきたい」と話した。
2連勝としたセレッソ大阪U-18は次節興國(大阪)と、1勝1敗とした履正社は初芝橋本(和歌山)と第3節でそれぞれ対戦する。
(文・写真=会田健司)
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