東海大仰星イレブン(写真=森田将義)

 後半に入ってからも仰星の攻撃力は落ちない。「どれだけ点差がついても、勢いを落とさずに行こうと話し合った」と振り返るのは小村だ。後半4分には、内田のパスからMF廣岡一樹(3年)が決めて4点目をマーク。24分にはFKの流れから、内田がヘディングシュートを叩き込んだ。28分にもMF小亀将治(3年)が豪快な一撃を決めて、リードは6点差まで開いた。思うようにフィニッシュまで持ち込めなかった大産大附属も13分には、FW井上健真(3年)のポストプレーからMF三政響希(1年)がボレーシュートを放ったが、ゴールとはならず。終盤にはコンディション不良でベンチスタートとなったMF松尾侑(3年)がドリブルから見せ場を作ったが、1点が遠いままま試合終了を迎えた。

 仰星は今節の勝利で、3勝1分。Bグループで唯一の無敗で首位を維持しているが、「自信はつくけど、勘違いしてはダメ。自分たちはチャレンジャーという気持ちを意識して、残りの試合も戦いたい」と小村は気を引き締める。「まだまだ様々な部分の細部まで拘らないといけない。自分たちで気付いて発信したり、ぶつかり合わないと良いモノが生まれていかない」と続けるのは中務監督だ。目指すのは選手権での躍進。仰星は奢ることなく、目標に向かって邁進し続ける。

(文・写真=森田将義)

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