神戸弘陵vs県立西宮(写真=森田将義)

 対する県立西宮は選手権予選決勝で敗れた昨年のリベンジを狙ったが、「立ち上がりは良かったけど、1失点目を許す直前から後ろの選手が慌てだして中盤につけられる所でも前に蹴ってしまい、ロストする場面が多くなった」(DF清家太陽、3年)。前半はセカンドボールを拾われ、相手にボールを持たれる時間が多かったが、後半からは落ち着いたボール回しから、左のMF畠山なる(3年)と右のMF小林遼生(3年)が仕掛ける場面が増えた。8分にはコンビネーションによる右サイドでの崩しから、DF川瀨蓮(2年)がシュート。25分には中央を攻め上がったDF清家太陽(3年)の縦パスを、FW山下将摩(3年)がダイレクトで叩き、フリーのMF蔵本和真(3年)がシュートを放ったが、GK吉田宇良(2年)の好セーブに阻まれた。

 終盤こそ危ない場面もあったが、神戸弘陵が無失点を保ち、タイムアップ。松隈が「まだ改善しないといけない所はいっぱいあるけど、2年生だけで挑んだ初めての試合でも繋げる場面がいっぱいあった。手応えを掴める試合だった」と話した通り、若い神戸弘陵にとっては収穫の多い一戦となった。

(文・写真=森田将義)