長崎工 vs 創成館(写真=藤原裕久)

 このまま長崎工に押し切られるわけにはいかない創成館は、ハーフタイムにボランチの岡優希・右サイドの福田虹人・FW前田圭吾に代えて、本村琉南・山崎雄貴・FW波多野太一を投入。さらに、前半は長崎工の長迫想汰を振り切れずに苦戦していた左サイドの田中歩武を右サイドへ回して反撃を狙っていく。この選手とポジションの修正が功を奏し、ボールを落ち着いてコントロールにできるようになった創成館は、後半8分にドリブルから立川蒼真がゴールを決めて同点。後半15分にも山﨑のアシストを受けた波多野が逆転ゴールを奪取。その後も長崎工のカウンターに対して、高いラインを崩さずに対応しきって創成館が2-1で試合を終了。

 「チームとしてやろうとはしているけど、まだできることの整理ができていない感じですね。キャプテンを永田健人に決めたのも一昨日だし、今年のチームはフワっとした入りをするんじゃないかと心配していたら、こんなに硬いのかって思いました」という創成館が、新チーム特有の難しさを感じさせながらも、地力を見せて逆転勝利を飾った。

(文・写真=藤原裕久)

▽令和2年度長崎県高等学校新人体育大会
令和2年度長崎県高等学校新人体育大会