創成館vs国見 (写真=藤原裕久)
「最初は自分で打開しようと思ったんですけど、FWが良い位置に動いていたので、パスを出しました。そうしたら良いボールが来たのでゴールできました。パスを出すと判断してからはイメージどおりでした」という北村の一撃で差を2点と広げた国見は、その後も手堅い守りで創成館の攻撃をシャットアウト。2-0のまま試合を終了した。
選手権県予選に続いて、二つ目の県内タイトルを狙った創成館は決勝で敗退。しかし全国大会終了後の短期間で編成したチームが、新人戦を通して成長したことに手応えも感じたようで、試合終了後の久留貴昭監督は悔しさを見せながらも「少し(強化の道筋が)見えてきた」とコメント。
一方、優勝した国見の木藤健太監督は「たまたまですね。まだまだ自分たちの力じゃないです。コンディションの問題で代わりに入った選手が良かった。調子の良い選手を出すという起用ができた」と選手の健闘をたたえ、その傍らでは、国見高校ベンチで最も長く指導を行ってきた内田利広総監督が「長かった。ようやくここまで戻ってきた」と11年ぶり23回目の優勝を噛みしめていた。
(文・写真=藤原裕久)
▽令和2年度長崎県高等学校新人体育大会
令和2年度長崎県高等学校新人体育大会