大津 vs 秀岳館(写真=井芹貴志)
後半に入っても大津のペースで進み、前線からの即時奪還で攻撃に厚みを加え秀岳館を押し込む。終盤にかけてもチャンスを迎えながら3点目を奪うことはできなかったものの、秀岳館の後半のシュートを1本に抑える安定した戦いぶりを見せた。
「九州大会のかかったゲームで初めて先制されて少しばたつきましたが、前半のうちに2つ取ってくれて、意外に底力があるなと感じました。攻撃はオープンからの形を繰り返してやってきて、中を使うことも織り交ぜながら、大会を通じて少しずつ良くなってきたので、サイドからのクロスで1つ取りたい。相手のビルドアップを消すことが狙いの一つだったので、その点で守備はよく頑張ってくれました」と山城朋大監督。
中盤でその役割を担ったMF薬師田澪は、「うしろの川副と寺岡(潤一郎)のセンターバックも含めて、縦パスを遠させないリスク管理をしながら、奪ったボールは縦に入れたり、長いボールも使ってサイドに振ったりすることを意識しました。先に取られても焦らず自分たちのペースでできたのは大きいけど、3点目が取れる場面はあったので、決め切ることが大事。決勝では無失点に抑えて、1つ目のタイトルを取りたい」と話した。
また決勝ゴールを挙げたFW小林は、「相手も高さあがあって、直線で入っていくと競り負けるので、横や斜めから入っていく動きを意識しました。(得点は)いくつか選択肢があった中で自分にラストパスを出してくれたので、決めることができてよかった」と得点場面を振り返った。
4連覇をかけた31日の決勝は、熊本国府と対戦する。
(文・写真=井芹貴志)
▽令和2年度熊本新人戦(新人選手権大会)
令和2年度熊本新人戦(新人選手権大会)