後半は前半とは変わり序盤から都立東久留米総合のペース。ショートパスを繋ぎ、試合のリズムを作り出す。
 後半8分、左サイドを小島樹が突破し中央で朝倉がシュート。12分には永井がドリブルで中央突破し左サイドの小島に絶妙なパスからのシュートなど、多摩大目黒ゴールを脅かす。

 そして後半15分、多摩大目黒ゴール前でパスを受けた大畑和樹が、GKの動きをよく見て右足で冷静にゴールを決めて同点。ベンチ、スタンドともにこの試合一番の大歓声に包まれた。
 すぐに追加点を狙う都立東久留米総合は、同点直後に永井が左足でシュートを放つもゴールポスト。

 試合の流れを変えたい多摩大目黒は、後半23分、堀越がゴールほぼ正面で倒されFKを獲得も壁に当たり跳ね返される。

 この時間帯から足がつる選手が多くなり、都立東久留米総合はここまで体を張った前線での守備・攻撃のターゲットになっていた朝倉を変えて保池揺を投入。多摩大目黒は後半32分に竹下聖真、杉崎文哉を連続投入。

 しかし試合は動かずこのまま終了し、10分ハーフの延長戦へ突入。
 延長も都立東久留米総合ペース。ボールを回しながらサイドを突破を狙う。2分には右サイド永井のクロスを中で合わせるもクロスバーの上。
 3分には俊足ウイングの川上翔を入れ、多摩大目黒の守備陣をかき回す。その川上は鋭いドリブル突破から多摩大目黒ゴールを脅かすも多摩大目黒DFもしっかりと対応。

 そして試合が動いたのは7分。都立東久留米総合はFWにボールを当て、裏にこぼれたところを永井が抜け出し、ゴール。ついに逆転、勝ち越しに成功する。
延長後半何としても点を取りたい多摩大目黒は延長後半8分カウンターからゴール前に詰め寄るも、GK長江がタイミングよく飛び出しセーブ。

 そして試合終了。
 絶対に負けられない死闘を制したのは、T2リーグの雪辱を果たした都立東久留米総合。第90回大会以来の全国大会出場を目指す。

(取材・文=古部 亮)