試合の流れを変えたい多摩大目黒は、後半23分、堀越がゴールほぼ正面で倒されFKを獲得も壁に当たり跳ね返される。
この時間帯から足がつる選手が多くなり、都立東久留米総合はここまで体を張った前線での守備・攻撃のターゲットになっていた朝倉を変えて保池揺を投入。多摩大目黒は後半32分に竹下聖真、杉崎文哉を連続投入。
しかし試合は動かずこのまま終了し、10分ハーフの延長戦へ突入。
延長も都立東久留米総合ペース。ボールを回しながらサイドを突破を狙う。2分には右サイド永井のクロスを中で合わせるもクロスバーの上。
3分には俊足ウイングの川上翔を入れ、多摩大目黒の守備陣をかき回す。その川上は鋭いドリブル突破から多摩大目黒ゴールを脅かすも多摩大目黒DFもしっかりと対応。
そして試合が動いたのは7分。都立東久留米総合はFWにボールを当て、裏にこぼれたところを永井が抜け出し、ゴール。ついに逆転、勝ち越しに成功する。
延長後半何としても点を取りたい多摩大目黒は延長後半8分カウンターからゴール前に詰め寄るも、GK長江がタイミングよく飛び出しセーブ。
そして試合終了。
絶対に負けられない死闘を制したのは、T2リーグの雪辱を果たした都立東久留米総合。第90回大会以来の全国大会出場を目指す。
(取材・文=古部 亮)