後半開始直後1分、いきなり試合が動く。実践学園はカウンターで右サイドの黒石川、7番・新井直人と繋ぎ、最後にファーサイドフリーで受けた3番・橋本康平が強烈なシュートを蹴り込み追加点。3対0とリードを広げる。

 点差が付いたことで開きなおったのか、ここから都立野津田らしい展開が増える。DFラインかボールを繋ぎタイミングの良い縦パスからの攻撃で何度もゴール前までボールを運ぶがシュートまで持ち込めない。19分にDFのクリアミスを交代して入った9番・八木拓が拾い遠藤へ。このシュートはGKに阻まれる。更に21分に中盤で細かく繋ぎ八木が20番・木本堅也に絶妙なスルーパス。抜け出した木本が狙いすましたシュートを放つがボールはゴールの右へ外れる。

 対する実践学園は交代でポジションチェンジを重ね相手に的を絞らせない。前線で動き続けた小池は左SBに。キャプテン10番・山下浩二も途中出場でチームを活性化させる。
 お互い最後まで攻め続けるがスコアは動かず試合終了。
 個の力が勝った実践学園が順当に駒を進める結果となった。

【取材・文=佐々木竜太】