CB石川穂高の2発で選手権出場校の昌平の下部組織・ラヴィーダが初戦突破
FCラヴィーダ vs 宇治FCジュニアユース
12月12日、高円宮杯JFA第32回全日本U-15サッカー選手権大会1回戦が群馬コーエィ前橋フットボールセンターで行われ、冬の高校サッカー選手権に出場する昌平(埼玉)の下部組織で関東1部リーグ優勝のFCラヴィーダと、関西第5代表の宇治FCが激突。前半2点のリードを奪ったラヴィーダが宇治の反撃を1点に抑え2-1で勝利し2回戦に進出した。
U15日本代表候補のCF小田晄平(越谷PCキッカーズ)擁するラヴィーダは1年生プレイヤーの長璃喜(ゼウシス)をFWとして起用し、3年生の兄の長準喜(ゼウシス→浦和レッドダイヤモンズジュニア)と兄弟でピッチに立つことになった。フォーメーションは1-4-2-3-1。一方宇治FCはオーソドックスな1-4-4-2、DFと中盤の8人で固く守る形でキックオフを迎えた。
先制ゴールは早い時間帯に生まれた。前半3分に得た右CKをCB石川穂高(ヴィオレータFC)が高い打点からゴールに叩きつけラヴィーダが先制点を奪取。宇治は失点してからは積極的に前から奪いに行く守備に切り替え、ショートカウンターから何度もラヴィーダのGK荻谷凌輔(レジスタFC)をおびやかした。しかし25分にラヴィーダが追加点を挙げる。今度は左CKから再び石川が高いヘディングシュートを決め、前半を2-0ラヴィーダリードで折り返す。
後半に入り、宇治はさらに中盤の守備の強度を上げ、疲れを知らぬ運動量でラヴィーダにポゼッションを許さない。迎えた58分、宇治は速攻からGKと1対1のチャンスを作り、その決定機の阻止で得たPKをキャプテン白木龍(奈良テソロ)がきっちり決めて1点差とした。なおも中盤で圧力をかける宇治に対し、ラヴィーダは前掛かりになった宇治のDF前のスペースを長準喜がドリブルで運び、右SHの前田大樹(FC白岡南)に展開して彼の個人技で何度も右サイドを突破しチャンスを作り続けた。試合はそのまま終了してラヴィーダの勝利となったが、宇治の中盤の底なしのスタミナと両CBの対人の強さが目立った試合でもあった。
(文・写真=編集部)
▽第32回全日本U-15 サッカー選手権大会
第32回全日本U-15 サッカー選手権大会