九州国際大付 vs 大津(写真=松尾祐希)

 しかし、大津は得点直後の38分。九州国際大付にチャンスを作られ、FW吉田晃盛(2年)からパスを受けたキャプテンのMF岩熊唯斗(2年)にクロスボールを入れられてしまう。これがそのままゴールに吸い込まれ、アンラッキーな形で失点を喫してしまった。それでも大津は慌てることなく試合を進め、54分には一村のラストパスからMF宮川央佑(2年)が加点。最後まで相手を圧倒した大津が2連勝を飾った。

 試合後、大津の森田は「2点目を取れたことは良かった」と手応えを明かした一方で、改善点があったと話す。それが試合運びについてだ。

 1試合目にタフな試合をした影響で2試合目の前半は入りが悪くなかった。後半はしっかり修正しようと話していたけど、2点をリードした後に失点した。そこは課題」

 九州国際大付戦の失点はセンタリングが直接ゴールに吸い込まれる形だったが、どんな形であっても失点に変わりはない。21日の神村学園戦は決勝トーナメント進出をかけた大一番で、予選リーグ突破のためには勝利が必須となる。安易な失点は命取りになるだけに、連覇を目指す大津が短い時間の中でどこまで修正を図れるか注目だ。

(文・写真=松尾祐希)

▽令和2年度第42回九州高校U-17サッカー大会
令和2年度第42回九州高校U-17サッカー大会