国見 vs佐賀東(写真=松尾祐希)
2-0で迎えた後半も球際でタフに戦いながら、追加点を狙う形で試合を運んでいく。相手がシステムを4-4-2から4-3-3に変更してきたが、慌てずに対応。左サイドに回った吉田に対しても、右SBの村田一翔(1年)がタフに守って決定機を作らせない。後半同様に守備で流れを引き寄せると、57分には利根が目の覚めるような強烈なミドルシュートを叩き込み、試合の行方を決定付けた。
終わってみれば3-0。「決して3点差がつくような力の差はないし、逆に0-3でもおかしくないゲーム。そういうゲームをモノにできるようになってきた」。木藤健太監督が選手たちの成長ぶりに目を細めたように、試合を追うごとに成長を遂げてきた国見の選手たち。しかし、名門校が完全に復活したわけではない。「全国にもう一度帰らないと復活とは言えない。まだまだこれから」とは指揮官の言葉。最後に選手権へ出場したのは11年前まで遡る。全国舞台に返り咲くために新生“国見”は歩みを止めない。
(文・写真=松尾祐希)
▽令和2年度第42回九州高校U-17サッカー大会
令和2年度第42回九州高校U-17サッカー大会