今年で30回の節目を迎えた「イギョラ杯 国際親善ユースサッカー」が3月22日に順位・決勝トーナメントを実施。準決勝ではFC東京U-18が成立学園をアディショナルタイムの劇的決勝弾で下した。

　FC東京はGK彼島優（3年）、DF中野創介（3年）、DF大迫蒼人（3年）、DF土肥幹太（2年）、DF宮崎奏琉（2年）、MF谷村峻（3年）、MF梶浦勇輝（3年）、MF加藤大地（3年）、MF生地慶多（2年）、MF覺野慎太郎（2年）、MF俵積田晃太（2年）が先発。対する成立学園はGK西大輔（3年）、DF田中佑典（3年）、DF佐藤由空（2年）、MF山崎夏樹（3年）、MF坂尾一汰（3年）、MF斎木大和（3年）、MF関根伶央（3年）、MF塚本圭佑（3年）、MF斎藤壮大（3年）、FW吉長由翔（3年）、FW萩原大世（3年）がスタメンに名を連ねた。

　まず序盤に良い入りを見せたのは風上に立った成立学園。前線から積極的にプレスをかけてボールを下げさせ、ロングボールを回収して攻撃に繋げる。前半10分には左サイドの山崎のアーリークロスから吉長がヘディングで狙っていくなど良いシーンを作った。一方、FC東京もボランチの加藤を起点に左右に揺さぶりをかけていくが、成立学園も集中した守備を見せて前半は0-0で終わる。

　後半は一進一退の攻防となる中で互いにチャンス。FC東京は7分に生地が、17分には覺野がキーパーと1対1のシーンを迎えるが、ここは途中出場の鈴木健太郎（2年）がビッグセーブ。成立学園は26分にこちらも途中出場のMF佐藤譲（3年）が中盤でボールを奪取するとそのままドリブルで持ち上がりシュートを放っていくが枠を捉えることができない。

　FC東京は後半34分にも谷村がゴールエリア右から狙ったシュートがわずかに落ち切らず。そのまま試合は35分を超え、アディショナルタイムへ。誰もがPKを頭に浮かべた37分にゲームは動いた。FC東京はコーナーキックを獲得すると、谷村の正確なキックにこの試合キャプテンマークを巻いた中野がドンピシャのヘディングを突き刺して魂の咆哮。これが決勝点となり、FC東京が1-0で勝利を収めた。