FC東京U-18がイギョラ杯戴冠。怪我に泣いた10番MF安田虎士朗が決勝点

FC東京U-18MF安田虎士朗(写真=石黒登)

 今年で30回の節目を迎えた「イギョラ杯 国際親善ユースサッカー」が3月22日に順位・決勝トーナメントを実施。決勝はFC東京U-18帝京(東京)が激突し、1-0でFC東京が2016年大会以来3度目の優勝を飾った。

 FC東京はGK小林将天(1年)、DF中野創介(3年)、DF森田翔(3年)、DF石井玲於奈(3年)、DF大迫蒼人(3年)、MF谷村峻(3年)、MF安田虎士朗(3年)、MF俵積田晃太(2年)、MF梶浦勇輝(3年)、MF加藤大地(3年)、FW野澤零温(3年)が先発。帝京はGK岸本悠将(3年)、DF島貫琢土(2年)、DF荻野海生(3年)、DF藤本優翔(2年)、DF入江羚介(2年)、MF狩野隆有(3年)、MF押川優希(2年)、MF福地亮介(3年)、MF橋本マリーク識史(2年)、FW山下凛(2年)、FW齊藤慈斗(2年)がスタメンに名を連ねた。

 決勝は序盤から白熱した展開となった。FC東京は前半10分、谷村のロングパスから抜け出した野澤がディフェンスと競り合いながらボレーで狙いに行くが、これはゴール前で荻野がクリア。帝京はキレのある速攻から混戦を齊藤が放ったシュートがクロスバーを叩いた。しかし直後に帝京にアクシデント。豪快なドリブル突破を見せていた橋本が負傷で早々に交代を強いられることとなった。

FC東京U-18 vs 帝京(写真=石黒登)

 そんな中で試合を動かしたのはFC東京。前半アディショナルタイム、その前にも良い抜け出しを見せていた安田が梶浦のスルーパスに反応。「良いタイミングで梶浦から良いボールが来た。絶対に決めるという気持ちを持ちながらも冷静さを欠かさないように、寄せて打つという駆け引きもしながら、イメージ通りのシュートでした」。最後は飛び出してくるキーパーを視界に捉えながら冷静に右足で決めた。昨年は怪我で1年のほとんどを棒に振る形となり、最後のクラブユース選手権にも出場することができず。今大会も出場は限定的だったが、その中でも10番が結果を残した。

 後半は追加点こそならなかったものの、帝京の猛攻もあった中でディフェンス陣がしっかりと耐えて零封したFC東京が1-0で勝利し、5年ぶりのイギョラ杯を掲げた。。

(文・写真=石黒登)

▽第30回国際親善ユースサッカーイギョラ杯
第30回国際親善ユースサッカーイギョラ杯