最後まで攻守で相手を上回ったサガン鳥栖U-18が矢板中央を下し3位で大会を終える
サガン鳥栖U-18vs矢板中央 (写真=松尾祐希)
3月21日、福岡県のグローバルアリーナでサニックス杯ユースサッカー大会の最終日が行われ、プレミアリーグWESTに所属するサガン鳥栖U-18は3位決定戦で昨冬の高校サッカー選手権でベスト4に入った矢板中央と対戦。前半は相手の堅守を崩せなかったが、後半に2得点を奪って勝利を掴んだ。
4-3-3でスタートしたサガン鳥栖は序盤からボールを保持し、正確なパスワークで相手陣内に攻め込んでいく。CBの竹内諒太郎や岡英輝(2年)が正確なビルドアップでボールを繋ぎ、中盤の森一琉(中3)、坂井駿也(1年)、田口涼太(2年)が前線に展開。左ウイングの福井太智(1年)、右ウイングの楢原慶輝(1年)も積極的にボールを引き出し、優勢に試合を進めていった。しかし、相手の守備網をなかなか突破できない。特に右サイドは相手のブロックが堅く、ボールを後ろに戻す場面が散見。奥行きが生まれず、決定機も数えるほどしか作れなかった。
サガン鳥栖U-18 vs 矢板中央 (写真=松尾祐希)
0-0で折り返した後半。鳥栖は攻撃を修正し、右サイドで起点を作り、左サイドから突破を試みる。すると、この策がハマり、福井が立ち上がりから自由にボールを持てるようになった。46分には福井が左サイドで起点となり、田口がクロスを入れる。MF今村元紀(2年)が仕留めきれなかったが、決定的な場面が作れるようになっていく。その中で迎えた51分。福井が左サイドから右足でクロスを入れると、ファーサイドに走り込んだFW二田理央(2年)が先制ゴールを決めた。直後の57分にも同様の形から決定機を掴む。福井が中に折り返すと、DF戸田峻平(2年)が頭で落とし、最後は岡が頭で合わせて加点した。
相手の守備ブロックを攻略した鳥栖はリードを奪った後も、テンポの良いアタックを展開。守備でも相手のセットプレーやロングボール攻勢に対応し、得点を与えない。最後まで攻守で相手を上回った鳥栖がこのまま逃げ切り、3位で大会を終えた。
(文・写真=松尾祐希 )
▽サニックス杯ユースサッカー大会2021
サニックス杯ユースサッカー大会2021