4月18日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ（総体）大阪予選の1回戦が行われ、福井が緑風冠に2-1で勝利し2回戦に進出した。勝利した福井は4月24日に3回戦進出をかけて長尾と対戦する。

　序盤、今大会の初戦ということもあり動きに硬さが目立つ両チーム。先手を取ったのは緑風冠。相手DFラインの裏を取り始めると10分、左サイドからのクロスを相手GKが弾いたところを27番MF山下夏輝が押し込みゴール。緑風冠が先制に成功する。更に緑風冠は15分、カウンターから抜け出した28番FW髙山桜輔がGKと一対一の場面を迎えるもシュートはGKにセーブされてしまう。このピンチを凌いだ福井がすぐさま反撃に出る。16分、前線で10番FW岡崎亮真がボールを収めて起点を作ると、そこから細かくパスを繋ぎ、最後は18番MF河内翔太郎が左足で狙いすましたシュートをゴール左隅に決めて試合を振出しに戻す。これで勢いに乗った福井は35+1分、FW岡崎が抜け出しシュートを放つもこれは惜しくも枠の外へ。

　後半に入り完全に流れを掴んだ緑風冠だったが、何度も相手DFラインの裏を取りチャンスをつくるもシュートの精度を欠き決めきれない。するとこの悪い時間帯を凌いだ福井がワンチャンスをものにする。56分、左サイドでFKを獲得するとこれを7番MF岩崎密が直接決めて逆転に成功する。同点に追い付きたい緑風冠もそこから攻勢を強めるが、福井も集中した守備でこれを跳ね返し試合終了。2-1で福井が見事な逆転勝利を収めた。

　試合後、勝利した福井のキャプテンFW岡崎亮真は「勝てたからよかったんですが、自分自身はゴールを決めれなかったので悔しいですし、今後の課題です。チームとしてはミスも多くて(DFラインの)裏も行かれていたんで、そこを次の試合に修正できるかで今後が変わってくると思います」と勝利を喜びながらも反省を口にした。2回戦に向けては「次は絶対に決めて、全員で勝ちたいと思います」と話した。

（文・写真＝会田健司）