東住吉が3回戦突破!9人で挑んだ布施工科は善戦するも後半力尽きる
勝利した東住吉
5月15日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の3回戦が行われ、東住吉が布施工科に11-0で勝利し4回戦に進出した。勝利した東住吉は4回戦で城東工科と対戦する。
「1カ月前ぐらいから9人で戦うことはわかっていたのでその対策をずっとやってきて、2回戦はなんとか結果を出せたんですけど、3回戦まで来ると相手さんも突破してきているので、技術の差とかもあったかなと思います」(布施工科・西澤恭平監督)新型コロナウイルスの影響で2年生は4人、今年の1年生の入部はなく、11人揃ってこのインターハイ予選に挑むことが出来なかった布施工科。それでも2回戦では箕面東に勝利してこの3回戦に進んできた。
試合開始から9人の布施工科は7分にDFからGKへのバックパスがずれてしまいオウンゴールで先制点を献上してしまう。しかしそこからは体を張ってゴールを守り、追加点を許さない。数的有利の状況をうまく活かせないでいた東住吉だったが25分、右サイドをワンツーで抜け出しPA内に侵入した27番MF小路輝琉が右足を振り抜くと、これに中央の18番FW松尾佑志が反応し僅かにコースを変えると、そのままボールが逆サイドネットに突き刺さる。2-0とした東住吉だったが、その後はフィニッシュの精度を欠き追加点を奪えないまま前半を折り返す。
後半に入ると布施工科の疲労も見え始め、東住吉のゴールラッシュが始まる。先ずは39分、左CKをファーで折り返したところを51番FW小森拓哉が詰めて3点目。41分には、右サイドを崩して最後は中央のFW松尾が決めて4点目。45分にはFW小森のミドルシュートが決まり5点目。50分に足が攣ってしまう選手が出てしまい、選手交代も出来ない布施工科は更に厳しい状況に。その後も得点を重ねた東住吉が11-0で布施工科に勝利した。
勝利した東住吉の深井正美監督は「前半は動きが少し硬かったんですけど、『思い切りのあるプレーを自分たちで心掛けてやるように』と後半は送り出したので、自分たちのリズムでやれるようになったかなと思います。向こうは人数が少なかったので後半足が止まってこちらが思うように出来た部分もあるので、決して褒められた内容ではなかったですが、勝てて次に繋がったのは大きいと思います」と試合を振り返り、「大勝した後のゲームというのは得てして点が入らないという事が多いので、そういうところを注意しながら準備して4回戦に臨みたいと思います」と次戦に向けて意気込みを語った。
布施工科の西澤恭平監督は「人数が少ないので厳しい戦いになるのはわかっていたんですが、その中でも選手たちが声を掛け合ってしっかり走ってくれたので、結果で言うと大敗ですけどよくやってくれたと思います。このコロナ禍でも『いつか11人揃った時の為に今やれることをやろう』とこの子たちには言ってきたので、今回は揃わなかったですけどよく頑張ってくれたと思います」と試合を振り返った。
大量失点で敗れてしまった布施工科だったが、11人揃うことがなくても大会を辞退することなく果敢に挑んだ選手たちの姿は輝いていた。
(文・写真=会田健司)
▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選