10番FW米田巧海の値千金ゴールで大商学園が三国丘を下し5回戦進出!

決勝ゴールを決めて喜ぶ写真左・10番FW米田巧海と写真右・キャプテン6番MF佐長幸喜

 5月23日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の4回戦が行われ、大商学園三国丘に1-0で勝利し5回戦に進出した。勝利した大商学園は5回戦で賢明学院と対戦する。

 大商学園は相手守備陣の両サイドの裏を狙って攻撃。7番MF鵜瀬周斗や8番MF藤原陸斗がスピードを活かし積極的に裏に飛び出してチャンスを作る。対する三国丘も我慢強い守備で応戦。ボールを奪った後は素早いカウンターや両サイドからのドリブル突破で打開を図る。お互いがリスクをあまりかけない展開が続く中、最初の決定機は26分。大商学園は左CKから10番FW米田巧海が左足でボレーシュートを放つとこれは惜しくもゴールバーに弾かれてしまう。大商学園が押し気味に試合を進めるも、ゴールマウスをこじ開けられずにスコアレスのまま前半を終える。

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 前半押し気味に進めるも無得点の大商学園は後半頭から9番FW柴田拓真を投入。すると43分、左サイドを抜け出したMF鵜瀬のクロスにそのFW柴田が飛び込むもわずかに届かず。50分にもFW柴田が裏に抜け出しボックス内から左足を振り抜くもDFにブロックされてしまう。得点にはならなかったがFW柴田が入ったことでよりゴールへの意識が高まった。対する三国丘は9番MF多田康平がドリブルで仕掛けるも大商学園のプレスも厳しくなかなかチャンスに繋げることが出来ない。すると攻め続けた大商学園が遂に先制に成功する。54分、左サイドからのクロスは一度弾かれるも、これを拾って繋ぐとボックス内中央で浮き球を後ろ向きでうまく収めたFW米田が振り向きざまに左足を振り抜き豪快にゴールを決めた。これで追い込まれた三国丘は終了間際の69分、右サイドから13番DF千代貴陽がワンツーでボックス左に侵入し左足でシュートを放つもシュートは無情にも枠の上に外れてしまう。そのまま試合は終了し大商学園が1-0で勝利した。

 決勝ゴールを決めた大商学園の10番FW米田巧海は「2番の井上君がヘディングしたボールがDFの頭を越えた瞬間にシュートを打とうと決めていました。僕の足元に来たボールを上手くトラップできたので、反転してシュートまで持っていけました。相手は公立高校なので絶対に負けられないと思っていました。厳しい試合になったんですが、自分の一点で勝てて良かったです」と試合とゴールシーンを振り返り、「また自分が一点取って勝ちたいと思います」と次戦に向けて話した。

 勝利した大商学園の寺田尚義監督は「三国丘さんは人間的にも優れた素晴らしい生徒さんたちで、うちはまだまだ足りていないところがあるので、常にチャレンジャーとしてやっていく試合でした。相手が粘り強くやってくることはわかっていたんで、0-0の状況を嫌がらずに最後の最後まで気持ちを落とさずに絶対勝とうという気持ちで戦ってくれた分、最後に点を取れたのかなと思います。前半はノーリスクで行きたいところがあったので背後に意識して球出しをしました。ただそこを防がれた時に攻撃のパターンが無かったのが苦しくなったとこでもあるので、そこは改善していかないといけないところかなと思います」と試合を振り返り、「うちはいつでもチャレンジャーのチームなので、本当に謙虚な気持ちを持って一人一人が全力で戦う。そういうスタイルでやっていきたいと思います」と次戦に向けて意気込みを語った。

(文・写真=会田健司)

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選