5月30日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ（総体）大阪予選の6回戦が行われ、興國が1-0で関大一に勝利した。勝利した興國は準々決勝で履正社を破って勝ち上がってきた桃山学院と対戦する。

　まずチャンスを迎えたのは興國。15分、14番MF山本蒼太が右サイドのインナーゾーンの背後へ抜け出し、左足インサイドで巻くようにシュート。しかしこれは惜しくも枠の左に外れる。

　興國は守備時は4-5-1だが、ビルドアップ時にはサイドバックが高い位置を取り、4番MF福田凌がCB間に降りて3-4-3のような形でボールをポゼッション。対する関大一は若干ブロック気味に4-4-2の3ラインを形成。前半は興國がボールを保持しながら様子を伺い、それに対し関大一は全員がコンパクトに、そして素早いスライドで対応。0-0で前半を折り返す。

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　後半になっても構図は変わらず、ボールを保持する興國。高い個人技術とパスワークで、前半より相手コートに入る時間帯が増える。42分、興國8番DF武本射雅のするどいクロスからチャンスを迎えるも、関大一5番DF藤井雄太がクリア。藤井の背後に興國の選手が2枚入り、戻りながらの難しい状況だったが、スライディングで間一髪、ボールを外に掻き出したクリアはスーパーなプレーだった。

　しかし48分、試合が動く。興國1年生10番MF宮原勇太が左サイドで縦突破。マイナスのパスを受けた14番山本が倒されPKを獲得。これを11番MF永長鷹虎が決めて1-0。ついに興國が先制点をもぎ取る。その後もゲームをコントロールしながらうまく時間を使った興國が1-0で勝利した。

　勝利した興國・内野監督は「関大一さんにいい選手がいらっしゃるので、まずしっかり守備から入ることを意識した。」と、自分たちの攻撃スタイルはあるが、まず守備から入る意識を持ってゲームに挑んだとコメント。また、5回戦からの改善点に関しては「昨日の試合で、相手コートに入ってからのバランスが良くなかったが、そこに関しては少し修正して、良くなってきてると思う。ただ、もう何点か追加点が欲しかった。」と語った。

（文・写真＝髙森詠人）